do a number on
今日のイディオムはseinfeldからです。
しかも、こんな風にblogで扱うにはかなり難しいシーンをわざわざ選びました。
色んな女と付き合ってはつまらない理由で別れを繰り返すJerryですが、ここでも別れ話を切り出します。ジャンプカット的に全くつながりのない12の短いシーン(会話)を繋げてるんですが、男女の喧嘩らしく犬も食わないようなくだらないやり取りばかりです。
Lisi: So, what do you want to do, sweetheart? Jerry: Well, before we do anything, maybe we should talk.
リジー:で、何がしたい?
ジェリー:何かする前に、えーと、話がある。
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Jerry: Then this Pennsylvania Dutch thing comes out of nowhere. I mean, how am I supposed to respond to that?
ジェリー:で、急にペンシルべニアダッチの話だよ!なんて答えりゃいいんだ!
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Lisi: Then may I say something without being interrupted?
リジー:私も言わせてもらえるかしら?黙って聞いててくれる!
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Jerry: Well, I'm sorry if I ruined your life. That's exactly what I set out to do.
ジェリー:(トイレにこもったリジーに向かって)悪かったよ、君の人生をむちゃくちゃにして。俺ってそういう奴なんだ。
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Lisi: Are you afraid to kiss me in public?
Jerry: Have we even been in public?
リジー:人前でキスもできないの!?
ジェリー:人前になんか出たことねぇだろ!?
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Lisi: Now you're gonna tell me what I'm thinking. Well, go ahead, because I'd really like to know.
リジー:(部屋を歩き回るジェリーの後ろから)じゃあ、今度はあんたが私の考えてることを言ってみなさいよ!ほら、早く!すごく興味あるわ!
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Jerry: You are not dumb. Don't say that.
ジェリー:(泣いているリジーに向かって)君は馬鹿じゃないよ。そんなこと言うなって。
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Jerry: These beans are pretty good.
Lisi: Twenty minutes.
喧嘩の小休止。食事をしながら。
ジェリー:この豆、すごくおいしいね。
リジー:たったの20分よ。
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Jerry: Well, I'm sorry. I'm not Brad. I'm me. Nice to meet you.
ジェリー:(今度は自分がトイレにこもって)悪かったな!ブラッドじゃなくて!俺は俺だよ。(トイレから出てきて)どうもはじめまして!
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Lisi: Boy, did your mother do a number on you.
リジー:(ソファーに寝そべっているジェリーに)ホント、あんたのお母さん、あんたに相当非道いことしたのね!
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Lisi: Fine. So it's over.
Jerry: Oh, thank God.
リジー:いいわ、分れましょう。
ジェリー:(ほっとして)やっと終わった。勘弁してくれれよ・・・。
で、今日のイディオムを含むセリフは、
Boy, did your mother do a number on you.
喧嘩の最中に関係のない母親を持ち出すところなんか、あるある、な感じはしますね。
このイディオムは「(誰かに)酷いことをする」とか「(誰かを)侮辱する」とか、そういう意味です。
母親に酷いことをされた → だからあんたはそんな人格なんだ
みたいな感じですよね。こき下ろしてるわけです。この文章ではさらに倒置が使われていて強調までされてます。嫌な言い方だな、しかし。
イディオムの語源についてはよくわかりません。(笑)
この表現なんですが、すこしスラング的でインフォーマルな感じがあるようです。また、なんか古臭い表現だと当教室のアメリカ人が言っていました。
イディオムってこういうのが困りますよね。もうあんまり使わない、とか言われると、世のイディオムファンの皆さんはどうすればいいでしょうか。一生懸命覚えて、その結果が「そんなの死語だよ」ですよ。頭に来ますよね。
イディオムの勉強も程々にしましょう。(なんだそれ)
Oh, thank God.