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That's not a promise

暑い。いや、熱いですね。皆さん、ご自愛のほどを。

さて、今日紹介するのは The Office Season 6 episode 11, (12?) からです。

エピソードタイトルが "Scott's tots"

お約束の韻を踏みつつ、意味は”Scott の子供たち”です。 

この話なんですが、なんだかこの長く続いた TV Show 屈指の気まずいエピソードと考えられてるみたいです。自分は楽しめましたけどね。見てられなくてチャンネル替えた人が続出したとか何とか。

主人公の我らが変人、Michael Scott が10年ほど前、ある小学校で3年生に「君たちが高校を卒業したら大学の学費を払ってあげよう」と出来もしない嘘をついたそうなんです。ローカル新聞の記事にまでなったみたいで。その子供たち(=Scott's tots) が正に高校を卒業する時が来たんです。

学校に招かれた Michael。生徒、教師、保護者から手厚く迎えられます。感謝と希望にあふれた人たちを前に、Michael は学費の支払いなどできない、と告げなければいけません。(どんな話だよ)

Michael がスピーチを促され教壇に立っているシーンです。

Michael: All right. I came here today because I promised you tuition. And tuition is very valuable. But you know, what's invaluable is intuition. You know what that is? That is the ability to know when something is about to happen. Does anybody out there have intuition? Know what's gonna happen next? Nobody? Okay. You're gonna make me say it.

これも "ザ・訳しようがありません”ですね。毎回言いますが、日本語の吹き替えとかどうするんでしょう?どうしたんでしょう?とりあえずトライしてみます。

Michael : それじゃあ挨拶を。今日ここに来たのは、皆さんに学費(tuition) を約束したからです。学費(tuition)は本当に貴重なものです。ではどうでしょう。さらに貴重なもの、それは直観 (intuition) です。それってなんだかわかりますか?それは何かが起ころうとしているのを感じる能力です。皆さんの中に直観 (intuition) のある人はいますか?今、何が起こると思いますか?誰もいない?そうですか、私に言わせるんですね・・・。

訳せてない...

しかし凄いセリフだなぁ。Michael の言葉遊び。いや、脚本家の言葉遊びもここに極まれり、といった感じです。

いくつか拾ってみました。

1. promise

以前にも挙げましたかね?日本語の”約束”と英語の”promise"は意味が違うんです。正確にいうと”約束”のほうが意味が広い。promiseは約束だけど約束はpromiseじゃないんです。日本はアジアだけどアジアは日本ではない、みたいな。(は?)

ではどう違うのか?

友達と飲みに行く約束をした。

I promised my friend to go grab some drinks with him.

はい、典型的な間違いです。これを聞くとネイティブは「それは"promise" じゃないよ」と厚切りジェイソンみたいな口調で突っ込んできます。(そのくせ上手く説明できないんですけどね、あいつら)

次です。

今度のテストではちゃんと勉強すると両親に約束した

I promised my parents that I will study hard for the next exam.

はい、これはOKです。厚切りジェイソンも納得。

もったいぶらずに説明します。

"promise” は大げさにいうと "swear"(誓い) なんです。promise ≦ swear

テスト勉強ちゃんとやります、は大げさに言えば "誓い" です。だからpromise でOKなんですね。

一方で誰かと飲みに行く、遊びに行く、一緒に帰る・・・これらは "誓い" ではないでしょう。今日一緒に帰ろう、なんてだれも誓いません。だからpromiseを使うとおかしいわけです。そりゃただのplan だ、と。

出かける時の戸締りをすると約束した

I promised to lock the door when I go out.

若干微妙にはなりましたが、これも promise ではないでしょうね。ただの tell (そうすると言った)であり誓いではない。もちろん鍵をかけるという行為が "誓い" になりますよ。例えば、

鍵を必ず掛けると奥さんに約束した。いつも忘れるから昨日の夜とうとう怒られた。

I promised my wife to surely lock the door. I always forget and she finally got angry last night.

この文脈であれば戸締りもpromiseの対象になるでしょう。

いずれにしても promiseswear の親戚。そう考えると間違えなくなるのではないでしょうか。

続きます。(次回がメインですよ)

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