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ring a bell

皆さんご存知ですかね。結構使うイディオムです。

今日の会話は King of queens からです。キャリーのお父さんのアーサー(変人)がレンタルビデオ店に訪れた際の店員とのやり取りです。

Arthur: Excuse me. Where is your V.H.S. section?

Woman (clerk) : Uh, right over there.

Arthur: That's it? That's the only tapes you have?

Woman: One for every person who still has a V.C.R... Wait, I know you. Aren't you the old man that got me fired from the Java Hut?

Arthur: Doesn't ring a bell, But you do look like a person who might annoy me.

Woman: You know, it took me 3 months to find a new job. I had to go on welfare.

Arthur: Well you've made quite the comeback. Excuse me.

アーサー:失礼。ビデオコーナーはどこかな?

女性店員:あそこです。

アーサー:あれだけ?たったのあれだけしかないのか?

女性:まだビデオを使っている人と同じだけの数です。...あなた...ジャバハットで私のこと首にさせたじいさんでしょ?

アーサー:何のことか分らん。が、確かに私を不愉快にする顔をしてるな。

女性:新しい仕事を見つけるのに3か月かかったのよ。生活保護も受けたし。

アーサー:すばらしい復活を遂げたじゃないか。じゃ、失礼。

ザ・アーサーな会話です。笑ってしまいます。しかし、店員も失礼ですよね。いまだにVHSを使ってる人間なんて、そこにあるビデオテープと同じくらいしかいないわよ、と。で、その失礼な女性に対して、アーサーもアーサーで十分な失礼返しですよ。

ジャバハットというのはファミレスかコーヒー店か何かでしょう。恐らく。アーサーのことですから店に無茶を言って彼女を追い込んだんではないでしょうか。もしかしたらそのエピソードもあったかもしれません。彼女にしてみれば恨み骨髄だと思うのですが、アーサーは"doesn't ring a bell" です。しかも他人事のように "quite the comeback" です。

上の会話の中では主語が省略されていますが、"it doesn't ring a bell" というのは直訳すると「それはベルをならさない」つまりは「何も思い当たらない」ということですね。

肯定文の方が表現のニュアンスが汲みやすいかもしれません。

Person A: Don't you remember her?

Person B: doesn't ring any bell on me.

Person A: 2 years ago? bar on the beach?

Person B: Oh, it rings a bell.

Aさん:彼女のこと、覚えてない?

Bさん:全く覚えてない。

Aさん:ほら、2年前。ビーチのバーで。

Bさん:あぁ、思い出してきた。

頭の上で、ベルが「チン」と鳴るイメージですよね。はっきりとは思い出せないまでも、なんとなく、あーはいはい、という感じだと思います。

何にも思い出さない?という意味で疑問文で使ってもかっこいいと思います。

Doesn't it ring any bell on you?

しらっとこういう表現を口にできると素敵だと思います。

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