wear one's heart on one's sleeve
しばらくぶりにイディオムらしいイディオムです。
自分の気持ちを包み隠さずに表す、という意味です。
使用例はこんな感じです。
John always wears his heart on his sleeve so that everyone knows how he feels.
ジョンは周りの人に自分がどう感じているかを理解してもらうために、いつも感情を表に出します。
wear の代わりに have を使っても大丈夫みたいです。
これはなんだか分りにくいですよね。知らなければ理解しようがないというかなんというか。
一応語源についても調べてみました。諸説あるようです。その中の一つを紹介しましょう。
中世において、クラウディウス2世(でいいのかな?)は未婚男性のほうが兵士として強い、と信じていたために、結婚を違法としたんだそうです。ただし、譲歩として、一時的なお付き合いを奨励したのだとか。年に一度、ローマ神ユーノ(ジュノ?ユノ?)を祭る祭典において男たちは誰を翌年彼女にしたいのかを女性の名前をくじで引いたんだとか。で、その後、祭典が終わるまでその女性の名前を袖に記しておいたのだとか。
さっぱりわかりませんが、これが一説です。他にも2つ程ありましたが省略します。
いつも通りsitcomからも紹介します。two and a half menでチャーリーとアレンがジェイクと食事をしながら会話をしているシーンです。チャーリーが結婚を決めた、というのがここでの話題です。
Charlie: So basically, I asked her to marry me, and she said "yes." Jake: Hah Alan: What do you think about that, Jake? Jake: Good. Charlie: That's it? Good? Jake: It's not good? Charlie: No, it's good. Jake: That's what I said. Alright, I'm full Alan: Wears his little heart on his sleeve, doesn't he?. Charlie: It's my own fault. I should have known better than to talk to him at feeding time.
チャーリー:簡単に言うと、俺が彼女に結婚を申し込んで、彼女が「はい」と答えたってことだ。
ジェイク:はぁ。
アレン:どう思う、ジェイク?
ジェイク:いいね。
チャーリー:いいね?それだけかよ?
ジェイク:よくないの?
チャーリー:いや、いいことだよ。
ジェイク:だからそういったでしょ。もういいや。ごちそうさま。(席を離れる)
アレン:素直な感情表現だろ?
チャーリー:悪いのは俺だ。餌の時間にあいつに話しかけたんだからよ。
ここでは叔父のチャーリーが結婚をするのに全く興味がなさそうなジェイクに対して父親のアレンが皮肉を言っているんですね。わざわざイディオムを使って。通常、感情を露にする、と言うと、文字通り”感情的”な様子を連想しますが、ジェイクの態度は真逆なわけです。おまけにジェイクが子供なので”little"というなんとなくかわいらしい言葉を敢えて使ってるわけですね。皮肉です。
those who wear their hearts on their sleeves
日本人にはどちらかというと少ないタイプかもしれません。