Apples and Oranges
最近割とわかりやすい表現が続いてます。
早速ですが例文を紹介します。King of Queens からです。
Carrie: You starting to like this place, hon?
Doug: Yeah, it's okay. A lot better than that resort we stayed at in Florida last year.
Carrie: Oh, come on, you can't compare the two. It's apples and oranges. Hah!
友人であるDeacon&Kelly夫妻と旅行に来たDougとCarrieが、自分たちの部屋に戻ってきたシーンです。
キャリー:ここ、だんだん気に入ってきたんじゃない?
ダグ:あぁ、まあな。去年泊まったフロリダのホテルに比べたら大分ましだ。
キャリー:ちょっと、あそことここ比べるのやめてよ。リンゴとミカンでしょ。...ぶはっっ(笑)
はい。何となくわかりますよね。「似て非なるもの」、いや、「同じグループといえばそうかもしれないけど全然違うもの」と言った方が正しいでしょうか。よく会話でも使います。
この会話の最後の"Hah!"については実際に映像で見てもらわないと説明が難しいのですが、兎に角冗談めかして使ったんですね。この"apples and oranges"を。で自分で笑ってる、そんなシーンです。
日本のテレビ芸能風に言うと、言いたいだけじゃん!、なのかそれとも、こんなに質が違うんだから”apples and oranges"はおかしいでしょ! 、なのか、とにかく笑うことで自分のボケに自分で突込んでる感じです。
まあでも本当にしょっちゅう使います。たぶん
an American guy: Soccer is boring.
a British guy: Baseball is boring.
a Japanese guy: Fellas, apples and oranges.
アメリカ人:サッカーつまんねぇ
イギリス人:野球つまんねぇ
日本人:お前ら、リンゴとミカンだよ
こんな感じですかね。この使い方だと「目くそ鼻くそ」みたいに聞こえるかもしれませんが、基本的にそういったニュアンスはありません。とにかく、「比較なんかできない」「比較すること自体がナンセンス」というのがこのイディオムの意味です。
使ってみてください。