you don't say
Desperate Housewives シーズン1エピソード11からです。
夜中にベイビーシッターの Claire が裸でいるところに出くわした Tom。その場はお互い気まずく取り繕いますが、寝室に戻ったトムはニヤニヤと興奮冷めず、寝ていた Lynette (自分の奥さん)に体を求めます。Lynette は当然 Tom が Claire の裸でスイッチが入ったなんて知りません。そのまま Tom を受け入れます。
そして次の日。Claire と Lynette の会話です。
Claire: "Oh, he didn't tell you? Well actually, it's kind of funny. Um, I was doing some laundry, and I noticed that the robe I was wearing had some baby food on it, so I threw it in, figuring I could dash upstairs while everyone was asleep. And then I ran into Tom, while I was totally naked."
彼、何も言ってなかった?ほんと、馬鹿みたい。洗濯してたんです。そしたら赤ちゃんのご飯がローブに付いてたから、脱いでそのまま洗濯機に放り込んだの。みんな眠ってるから2階までダッシュすれば大丈夫だと思って。そしたら Tom とばったり。私スッポンポンで・・・。
Lynette: "So, Claire, when did this incident occur?"
... えっと Claire 、それっていつの話?
Claire: "I don't know. It was pretty late. I think he might have come down to make coffee or something."
えーと、そうね。すごく遅い時間だったわ。彼はきっとコーヒーを入れに来たか何かだと思うけど。
Lynette: "You don't say."
へー、ホントにぃ。
このLynetteというキャラクターも非常に特徴的な話し方をするんですね。You don' say というのは軽い驚きを表す表現なんですけど、彼女は口癖のようにこの表現を使います。意味としては really?! とさほど変わりません。
面白いのは彼女がこの言葉を口にするのは大概皮肉を言っているときなんです。
上の場面でも当然シンプルな驚きを表しているわけではなく、「道理であいつあんなに盛り上がってたのね」という言外の意味が込められているわけです。もちろんこの文脈では Claire に悪意がないのは明確なので、彼女にではなくむしろ自分に対する皮肉、ということになるのでしょうが。
こんな表現をすらっと使えるとちょっとかっこいいんじゃないですか?それも皮肉っぽく。
例えば、しょうもない自慢話をしてる奴に使ってみるなんてどうでしょう。
誰か: I went cruising for 2 months last year. 去年2か月クルージングに行ってきたんだ。
あなた: you don't say へー、びっくり(棒)
使ってみてください!