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痛い painful

あるブログでこの言葉を扱っていました。

painful

辞書を引くと「痛い」と出てきます。

そのブログ記事の趣旨はこんな感じです。

"I am painful." という言い方は日本人が「痛い」という意味で使いたがる間違った言い方です。

"My head is painful." という言い方が正しいです。

恐ろしい。

両方間違ってますよ。本当に恐ろしい。

painful というのはどちらかと言うと客観的、つまり「痛そう」という意味だったり、「痛々しい」という意味だったり、あるいは精神的に「痛い」、つまり精神的に「辛い」という意味で使われたりします。

I am painful.

間違っても「痛い」という意味にはなりません。その点では先のブログ記事も正しいのでしょうが。

では、どういう意味でしょう。

「私は痛い奴です。」

これが訳ですかね。I am crazy. と言っているのに近いです。

My head is painful.

これも「頭が痛い」という意味にはなりません。その点で先のブログ記事は完全に間違ってます。記事自体がpainfulです。ホントに。

「私の頭は痛々しいです」

これが訳ですね。元々の文章自体が意味不明なので訳文も当然意味不明です。

じゃあ、この言葉 "painful" はどんな感じで使うのが正しいのでしょうか。

The accident was painful. (その事故は痛ましかった)

悪くないと思います。

Braking legs is very painful. (足を骨折するのはすごく痛い)

あまり言わないかもしれませんが、これも使い方としては間違ってないはずです。

客観的に見て、あるいは一般的な見解として「痛い」というニュアンスなんです。

こんな風にもつかいます。

It was painful to hear him say bad thing about you. (彼が君の悪口を聞いているのは辛かった)

精神的に痛い、という感じですね。ここでも単純に「痛ましかった」と訳してもいいかもしれません。

では、「足が痛い」はなんていうのでしょう。

My leg hurts.

が正解です。日本語では「痛い」は形容詞ですが、英語では動詞の "hurt" を使うのが一般的です。(日本語の「好き」は形容動詞、英語のlikeは動詞、と同じパターンです)

敢えて品詞をそろえて動詞に訳すのであれば、「痛む」ですかね。

単純にただただ「痛い!」と言いたい場合は

It hurts!

それ痛くない?みたいに聞く場合は

does it hurt?

doesn't it hurt?

です。

どこが痛いの?と聞きたければ

where does it hurt?

です。

他にも ”ache” なんて言葉もあります。"headache", "stomachache" の "ache" ですが、動詞で使われる場合は "hurt"と同じような意味です。違う訳語をあてると「疼く」がいいでしょうか。

I have a headache = My head aches = My head hurts

頭痛がする = 頭が疼く = 頭が痛い(痛む)

あとは "sore" なんて言葉もあります。ややこしいですが、これは形容詞。「痛い」と訳して大丈夫です。ただし、この「痛い」は炎症の痛み限定なんですね。筋肉痛、とか風邪を引いた時ののどの痛みとかに使われます。

My throat is sore. (喉が痛い)

この単純な構文は訳しやすくていいです。間違っても "My throat is painful" なんて言わないようにして下さい。

I am sore all over. (体中筋肉痛です)

こんな感じでも使います。

この記事を書いていて思い出したのですが、"pain"もhurt, ache,と同じように「痛む」という意味の動詞で使うことが可能です。

My back pains a lot. (背中がひどく痛む)(背中がすごく痛い)

ややこしいですね。ホントに

hurt, ache, pain, sore,そして painful (他にもあったかな?)

しっかりと意味と使い方の違いを理解しましょう。

よろしければクリックして下さい。

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